合成クルクミンは業界の将来にとって危険因子である
業界および管轄行政は行動を起こす必要がある

天然製品の市場、ことサプリメント市場において、天然由来のクルクミンが合成品にすり替えられる許し難き行為が横行している。このような行為は、消費者の健康に限らず、業界全体の信頼およびサステナビリティーに対して大きな問題である。我々は、その危険に対して注意喚起を呼び掛けて来たが、もはや悠長なことは言っていられないほど状況は悪化している。一刻も早く行動を起こすべきである。

天然のクルクミンとは、ウコンに存在するクルクミン、デメトキシクルクミン(DMC)、ビスデメテキシクルクミン(BDMC)といった、3つの活性成分を指しており、クルクミノイドと総称される。これらの活性は相乗効果があり、様々な健康効果が研究により明らかになっている。一方で、合成のクルクミンはそれらの個別ないし3成分のコピーであり、通常は石油由来の化学製品より合成される。言わずもがな、これらコピー成分は長期の摂取における安全性や、個別の健康効果についても証明はない。

クルクミンの知名度が上がるに比例し、そのサステナビリティーに対する懸念も現れる。近年、クルクミンは米国においてハーブ由来のサプリメント原料としてトップの地位を確立しており、その売れ行きは今後も上昇を続けることが予想される。しかし、過去の例を振り返ると、ハーブ由来の製品が知名度を得る際、起源原料が不足する可能性も出てくるため、品質の高い原料の供給は困難になる。需要と供給のバランスが崩れ、この機に乗じて志の低い供給者は合成品を「天然由来」と偽る、ないし天然品に合成品を添加するような行為が横行する。

合成品は天然品よりも安価であり、起源原料の収穫にも頼らないため、原料業界のフェアな供給会社は、合成のクルクミンを天然品と謳うような不誠実な行為によって大きな被害を被っている。このような違法な行為は、天然で高品質な製品を供給してきたサビンサ社のような誠実な企業に対する不利益に限らず、業界全体のイノベーション、知的財産、また消費者に革命的な商品を届けようとする研究開発に費やされる年月の努力を水の泡とするものである。合成品の混入は、いずれ消費者にも認識され、業界の信用度や製品の売れ行きにも影響するであろう。

業界で上記のような下等なクルクミンが跋扈するなか、米国食品医薬品局(FDA)、ハーブ医薬品委員会(HPMC)、米国ハーブ製品協会(AHPA)、米国ナチュラルプロダクツアライアンス(UNPA)、ナチュラルプロダクツ協会(NPA)等の当局はこの大きな問題に対して有効な対策を講じていない。同時に、業界団体はメディアのサプリメントに対して「科学的根拠が希薄」「危険」「無意味」という批判に対して、及び腰である。合成品による混入問題は、業界に対して甚大な被害を及ぼしており、我々は当局に対して更にプロアクティブに対応するよう要望する。

業界団体、規制機関、我々と価値観を共有する同志は、業界全体の品質や規格水準を貶めるこれら狡猾な企業や行為を非難・排除する責任がある。更に、人類の健康および幸福のため高品質・化学的根拠のある天然素材を提供すると勤勉に努める誠実な企業は、尊重され更なるサポートを得るべきである。

この業界の原動力となるイノベーションを起こすのはこれらの企業であり、これらを保護しないということは極めて短絡的な行動である。

さて読者の皆様には何ができるか。処方を決定する立場であれば、天然由来である原料を特定・採用すべきだ。ブランド製品において、100%天然のクルクミンを使用しているという試験・管理も重要である。商社の場合、生産者に製品がウコン由来のクルクミンを使用している証明を求めることもできる。消費者の立場からは、製品を購入する際にメーカーへ本物のクルクミン使用されている確認方法を問い合わせることも良いだろう。過去に他のハーブ製品で同様の混入問題が生じた際にそのような対策がとられていれば、それらハーブ製品の荒廃は免れたであろう。クルクミンがその二の舞にならぬよう、共に努めよう。

合成品を隠れて混入する行為は、透明性に欠けるのみに留まらず、消費者を欺くものだ。また、危害を加える可能性も高い。合成のクルクミンを天然由来と謳い、廉価品を販売することで売り上げを伸ばすのと同時に消費者を危険に晒すような行為に対してサビンサ社は断固反対し、是正への努力を惜しまない。これにより、サビンサ社は過去20年に渡り築いてきた研究成果や知的財産以上に、クルクミン業界の恒久的な繁栄に貢献すると信じる。