ウコンの歴史

ウコンは英語名をターメリックと言い、ラテン語のterrat merrita(素晴らしい大地)に由来するとされています。それは鉱物性の顔料に似たウコンの色に関係するためでしょう。多くの言語では、ターメリックは単に「黄色の根」と呼ばれています。
ウコンは伝統的に使用されている最も人気のあるハーブの1つであり、「黄金のスパイス」としても知られています。インドやアジア諸国の様々な地域で栽培され、昔から重宝されてきました。インドのヴェーダ文化においておよそ4000年の歴史を持ち、料理のスパイスだけでなく、「太陽のハーブ」として宗教的意義もありました。
中国には西暦700年、東アフリカには西暦800年、西アフリカには西暦1200年、そしてジャマイカには18世紀ごろに伝来したと考えられます。イタリアの商人であるMarco Poloは、1280年にサフランと似た質のこのスパイスを "驚くべき"と説明しました。
サンスクリットの医学書やアーユルヴェーダ、ユナニ医学によると、ウコンは、喘息、咳、アレルギー状態、黄疸、下痢、胆道疾患、食欲不振、糖尿病、傷害による捻挫などの様々な疾患の治療において使用されています。乾燥ウコン粉末は、虫さされ、水痘および天然痘などの局所的治療に使用されています。

ウコンの伝統的な使用