薬物動態
クルクミンはヒトにおいて有効である可能性を秘めています。しかしその低い生物学的利用能は、クルクミンの急速な分解が理由とされています。その薬物動態を理解するために行われたはじめの実験では、経口投与後吸収された濃度はわずかであり、大部分が糞便中に排泄されることが示されました。
クルクミンは腸および肝臓において急速に分解が見られるため、その生物学的利用能や代謝に関して憶測をよびました。しかし時間とともに研究が進んだ今日では、私たちはクルクミンの代謝についてより詳細な考察を持っています。クルクミンは体内で代謝され、いくつかの代謝産物が形成されます。
引用文献: Aggarwal BB, Nagabhushanam K, Pande A, Vaidyanathan P, Nayak M, Bani S, et al. Modulation of Immune System by Curcumin. In: Majeed M and Majeed A (Eds.), Curry Powder to Clinical Significance, 1st edition, New Jersey, NutriScience Publishers, LLC. 2015; pp.159.